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秋盲祭を行いました!(10月23日)

テーマ   「心音~engrave in my mind(心に刻みつけろ)~」
テーマ曲  Rising Sun(EXILE) 

 10月23日(土)、新型コロナウィルス感染症の予防対策を取り、今年度も幼児児童生徒と保護者、職員で、午前中のみの日程で秋盲祭を開催しました。秋盲祭の様子を紹介します。

 

開祭のつどい

 開祭のつどいでは、実行委員長と校長のあいさつがありました。実行委員長からは、サブテーマの「engrave in my mind」の意味(心に刻みつけろ)の説明と、それにからめて「今年の秋盲祭は、一度しか訪れません。今日の思い出を忘れないように、心に刻み付けたいと思います。」という力強いあいさつがありました。
 
 

実行委員の活躍

 テーマとテーマ曲の選定から始まり、ポスターの最終決定などの活動を行ってきましたが、当日は司会進行が一番の大仕事です。
小学部の吉田咲良さん担当の「おはよう放送」からスタートしました。ステージ発表がある小・中・高等部普通科は、主に「開祭のつどい」「閉祭のつどい」を担当し、ステージ発表は専攻科の成人の生徒3名が担当しました。
小・中・高等部普通科までのフレッシュな司会と、成人の落ち着いた雰囲気の司会で、順調に進みました。また、当日、開きすぎた幕間の時間をつなぐために急きょ行った「秋盲祭クイズ」のアシスタントを、実行委員の専攻科生が盛り上げつつ臨機応変に行いました。
 

装飾

 今年も、児童生徒が力を合わせ、テーマ「心音」をイメージして装飾しました。今年度は、写真撮影スポットになるよう、工夫して飾り付けました。正面玄関には、幼児児童生徒22名が2枚ずつ書いたメッセージと顔をはめて写真撮影できる看板を設置しました。また、校長室前の廊下も風船と色とりどりの紙花、点字モチーフのカラフルな飾りで、写真撮影をしている方が多く見られました。
 

 

ステージ発表 弁論発表

 6月にオンラインで開催された東北盲学校弁論大会に、本校代表として出場した鈴木稟々果さんが「未来への翼」、糸井美憂さんが「楽しく生活するために」と題した弁論発表を行いました。東北大会ではカメラに向かって話すという、慣れない状況でしたが、秋盲祭当日は観客のリアクションを励みに、笑いあり、ホロッとさせる内容ありの弁論をすることができました。
   

 

 

幼稚部オープニング「むしたちのおんがくかい」

 幼稚部としては初めての出演となるステージ発表でした。夏に外で遊んだときに見つけたトンボや、お家で育てたカブトムシ。どんな虫なのか知っていることを歌詞にのせて歌ったり、大好きな楽器を歌に合わせて鳴らしたりして、会場からもらった拍手に大喜びの子どもたちでした。

 

 

高等部普通科「音楽発表」

 高等部普通科では、1年生と2年生の5名で打楽器アンサンブルにチャレンジしました。シンプルなリズムパターンの組み合わせで、緻密なアンサンブルを作り上げることが今年のミッション。自分のリズムを譜面に書いたり唱えたりしながら、ついにリズムの攻略に成功。息の合った演奏を披露しました。(曲目:打楽器のための小品、ミッションインポッシブルのテーマ)
 
 

小・中学部音楽劇「不思議な青空裁判~赤ずきんとオオカミの真実」

 今年度の小・中学部のステージ発表は、音楽劇「不思議な青空裁判~赤ずきんとオオカミの真実~」でした。自分を守るためにオオカミの腹に石を詰め込んだ被告、赤ずきんと、自分が生きるために人間たちを丸呑みした原告、オオカミをめぐる裁判に、目撃者である森の動物のおさるとうさぎ、大事な証拠をもっていたオオカミ妹、動物でも人間でもない不思議な裁判官が登場し、それぞれの役に挑戦しました。
事前学習では、外部講師の方をお招きして、顔の体操や発声練習、せりふの表現方法などを教わりました。一人一人の役について丁寧に御指導いただき、その後の練習では、児童生徒自身が、声に強弱や抑揚を付けて練習しました。当日は、声の表現を意識しつつ、身振りやダンスなどの要素も取り入れ、練習の成果を発揮し、それぞれの役になりきり、素晴らしい演技を披露しました。
「不思議な青空裁判~赤ずきんとオオカミの真実~」は、相手の気持ちを知ることの大切さ、お互いに気持ちを伝えることの大切さを訴えかけて物語は終わります。秋盲祭本番に向けて、お互いを思いやり、自分の気持ちを表現した6人の思いが一つになり、大成功の劇になりました。 
 

各コーナー

 児童生徒のステージ発表後に、各コーナーを行いました。
今年度は、作品展示と理療科紹介が玄関近くの地域支援室、それ以外のコーナーは体育館で行ったため、移動もしやすく、どのコーナーも和気あいあいと盛り上がりました。

「作業学習製品販売」

 高等部普通科2年生3名が、作業学習製品販売を担当しました。製品の香り袋は、畑から収穫したラベンダーから花芽だけを選別し、点字用紙を再利用したシャツ型のパッケージで包みました。また、製品のポチ袋も点字用紙を再利用して袋を作り、お正月用の南天や、果物などのワンポイントで飾りました。販売中は、お客様から手作りの良さをほめていただくことがたくさんあり、皆で喜びを分かち合いました。
 
 

「SJ工房」

 今年は在籍が1名で販売もティッシュボックスカバー1種類だけでしたが、ステージ発表の合間に行ったCM効果のおかげか15分間ほどで完売しました。もちろん製品の出来の良さが一番の理由でしたが、お越しいただいた方々が笑顔でお買い上げくださったことが何より励みになりました。生徒もこのような形の接客は初めてで大変緊張しましたが、次第に笑顔を浮かべて「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言えるようになり、笑顔での完売御礼となりました。
 

「PTAコーナー」

 7月に実施した保護者アンケートを受けて、新しい取組として、PTAコーナーで「くじ引き・千本引き」 を実施しました。当日は、幼児児童生徒は、「鬼滅(の刃)グッズ」を、保護者の皆さんは、豪華?景品をゲットし、笑顔がはじけました。
また、保護者の方々が、ステージ発表幕間でPTAコーナーのPRをし、交替しながらコーナーを盛り上げてくれました。
 

「STT体験コーナー」

 今年は体育館内に販売コーナーも設置されており、たくさんの方々に来ていただき、例年以上の大盛況でした。部員がルールやコツを伝え、ミニゲームでは真剣に打ち合う姿が見られ、体験後には「楽しかった!」という声が多数聞かれました。
 

「ボッチャ体験コーナー」

 ボッチャは今年の東京パラリンピックでも話題になったスポーツです。
昨年度、24時間テレビから本校にボッチャ道具一式を寄贈していただきました。ボッチャコーナーは、それを記念して、前回の秋盲祭から出店することになりました。
ボッチャは、的になる白い玉により近づけるように、自分の持ち玉を投げたり転がしたりするだけの簡単さから、多くの方に楽しんでもらうことができます。
今年度も多くの方にボッチャを体験していただくことができました。小学生から成人の方まで、様々な年齢層が入り混じり、30分という短い時間ではありましたが、にぎやかなコーナーになりました。
参加者同士で競いあったり、ルールを教えあったりなどし、大いに盛り上がり、みんなでボッチャを楽しむことができました。
 

作品展示「かがやきの丘美術館」

 今年度も幼児児童生徒の作品がたくさん展示され、とても見応えのある美術館となりました。さつまいもやかぼちゃなど季節を感じる作品、深い緑色の素敵な陶芸作品、森の中を想像させる木製作品、色々な想像をかき立てる立体作品、国語や英語、技術・家庭での学習の成果など、日ごろの幼児児童生徒の頑張りが目に浮かぶ作品に温かい気持ちになりました。
 
 

「理療科紹介コーナー」

 今年は、パネル展示に加えて、手指消毒をした上で触れる理療の学習用教材や治療用具を展示しました。灸で使う「もぐさ」をさわり心地で高価・廉価を当てたり、いろいろな素材の鍼の中から銀の鍼を当てたりするといったクイズ形式になっており、担当した教員の解説と相まってとても好評でした。
 

閉祭のつどい

 実行委員が展示・理療科紹介コーナーの地域支援室へ声がけを行い、時間どおりに閉祭のつどいを始めました。
閉祭のつどいでは、テーマ・テーマ曲とポスター原画の表彰、テーマ曲の発表、副実行委員長のあいさつを行いました。
実行委員会の選出によりテーマは20作品の応募の中から「心音~engrave in my mind」が、テーマ曲は24曲の中から「Rising Sun(EXILE)」がそれぞれ選ばれました。また、ポスターは、提出された7作品の中から、全校の幼児児童生徒の投票により、高等部普通科2年の髙橋優希奈さんの作品が選ばれました。
テーマ曲は、例年全員合唱をしていましたが、コロナ対策のため、中学部と高等部普通科が代表で歌とダンスを行いました。好評だったダンスは、予行後に急きょ取り入れることし、二日間の練習で仕上げたものでした。
最後に副実行委員長から、来場者への感謝と幼児児童生徒が一丸となって準備を進めてきたこと、次年度へ向けてのあいさつがありました。
今年の司会を担当した小学部から高等部普通科までの実行委員4名の「さようなら~」「解散です」という締めくくりの言葉で、今年の秋盲祭は幕を閉じました。
大成功の秋盲祭ではありましたが、来年こそは、外部の方にも来ていただいて行えるよう、願っています。
 
         動画 視覚支援学校の紹介VTRです。ぜひご視聴ください。
  

 

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