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図書だより3号(6月17日)

梅雨時に読書はいかが?
 いよいよ秋田も梅雨入り間近です。梅雨時は、湿度の高いじめじめした日が続きますが、田んぼでは、植えたばかりの苗が青々と成長していく大事な時です。雨音の心地よいリズムは、自然と心を落ち着かせ、集中力をアップさせる効果があるそうです。そんなわけで、梅雨時は、しとしと降る雨音に耳を傾けながら、じっくり読書をするのもいいですね! 
 「No book, no life ~本は生活を豊かにする~」
 さて、先日の図書委員会で、今年度の図書委員会のスローガンが決まりました!それは、「No book, no life(ノー ブック、ノー ライフ)~本は生活を豊かにする~」です。委員みんなで考えたたくさんの案の中からこのスローガンが圧倒的な支持を受け決まりました。「No book・・・」は、直訳すると「本なしでは生きられない」というような意味になると思いますが、「本は生活を豊かにする」という副題を付けました。様々な本との出会いは、私たちの生活を豊かにしてくれます。未知のことを知る喜び、安らぎを与えてくれる時間、深い思考や踏み出す勇気を与えてくれるなど・・・。図書委員会はこのスローガンのもと、今年度の活動を開始しました。どうぞよろしくお願いします!
 
◆新しく購入した本、「谷川俊太郎詩集 すき」の中から一つ詩を紹介します。
  「かんがえるのっておもしろい」
 かんがえるのって おもしろい
 どこかとおくへ いくみたい
 しらないけしきが みえてきて
 そらのあおさが ふかくなる
 このおかのうえ このきょうしつは
 みらいにむかって とんでいる
 
 なかよくするって ふしぎだね
 けんかするのも いいみたい
 しらないきもちが かくれてて
 まえよりもっと すきになる
 このおかのうえ このがっこうは
 みんなのちからで そだってく
 
◆図書委員による今月のおすすめの本     
 中学部3年 S.Yさんのおすすめの本です!
  「どこかいきのバス」 井上 よう子 作、文研出版
 主人公はある日、おかあさんとけんかをして家を出て行ってしまいました。横断歩道をかけぬけ、クリーニング屋の角を曲がって曲がって、知らない道を走って、走って…、とうとう息を切らしながら道ばたにすわりこんで泣いていると、バス停ではないのにバスが止まりました。
 行き先は…「どこか」と書いてあります。
 「どうせ家出するんだから、乗っちゃえ!」と言い、そのバスに乗った主人公はそのバスの異変に気がつきます。さて、どうなるのでしょう。その異変は皆さんがたしかめてみてください。
  旅好きな人におすすめです!
 ※「どこかいきのバス」は、図書室にありますので、どうぞご利用ください。
 
◆「はらぺこあおむし」の作者、エリック・カールさん亡くなる 
 世界各国で世代を超えて親しまれている絵本「はらぺこあおむし」を描いたアメリカの絵本作家、エリック・カールさんが、5月23日亡くなりました。91歳でした。エリック・カールさんは1929年にアメリカ、ニューヨーク州で生まれ、「ニューヨーク・タイムズ」のグラフィックデザイナーを経て、1967年に絵本作家としてデビュー。動物や虫といった生き物を豊かな色彩で描く作風で人気を集め、中でも幼いあおむしの成長を描いた「はらぺこあおむし」は1969年にアメリカで出版された後、70以上の言語に翻訳され親しまれています。
◆ところで、「はらぺこあおむし」の初版本は日本で印刷されました。当時アメリカには、穴あきのしかけがあり、ページの大きさも様々でユニークなこの絵本を印刷・製本できる会社がなかったからです。
※図書室には、この本の拡大触察本(触れる本)や、「できるかな? あたまからつまさきまで」などもあります。
 
秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行 
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