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クローバー1号(5月15日)

「見えない、見えにくい方の社会参加を目指して」長崎雪子
 ロービジョン支援センターでは、秋田県内の視覚に障害がある方の支援を行っています。「相談支援」と「地域支援」の大きく二つの部門に分かれ、相談支援では、乳幼児から成人までの相談を受け付けております。地域支援は、見えない、見えにくい方の応援団である御家族や関係機関、地域の方々の理解啓発や研修支援、情報提供などを行っています。
 支援の形が相談者に対して直接的か間接的かという形の違いはありますが、生き生きと社会参加することを目指すのは共通の目標です。今年度も微力ではありますが、ロービジョン支援センターの一人一人がその支援の担い手として関わっていきたいと思います。
 ロービジョン支援センターは、秋田県スマートサイト推進委員会の事務局を担当しています。スマートサイトは、見えない、見えにくい方の支援先を紹介しているリーフレットを指します。秋田県では、平成29年度から運用が始まり、今年度で4年目を迎えます。令和2年3月には、新しく第2版が発行されました。秋田県内の眼科医療機関、各市町村の障害福祉担当課、地域のハローワーク等で必要な方に配付されています。
 見えない、見えにくい方が、社会参加するために必要な支援先とつながることができるように事務局として様々な機関と連携しながら活動していきたいと思います。
 最後になりますが、県眼科医師会と県ORT会、山王ライオンズクラブや県視障協、県点字図書館など、関係する皆様とも一層の連携と協力を図って参りますのでよろしくお願いいたします。
 ※秋田県版スマートサイト第2版を本校ホームページに掲載しています。どうぞ御活用ください。

→ 秋田県版スマートサイト第2版・PDF

 

ミニ情報1:スマートフォン・タブレットで便利!
 視覚障害者用のグッズ・用具もありますが、なくても代用できるものがあります。例えば、近くの小さな字を見るルーペ等の代わりとして、スマートフォン・タブレットの写真機能が使えます。写真に撮って拡大すれば、小さな字の説明書も、お菓子の成分も、見ることができます。遠くのものを見る単眼鏡には及びませんが、バス停の時刻表や会議等のプレゼンで提示されるパワーポイントを写真に撮れば、手元で見ることもできます。便利なアプリもいろいろ開発されています。ぜひ、御活用ください。

 

~行事中止のお知らせ~
 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、次のロービジョン支援センター行事は中止となりました。相談支援については、個別に対応させていただきます。電話等で連絡をくださいますよう、よろしくお願いいたします。
 令和2年5月27日(水) 視覚支援担当者研修会
 6月6日(土) 白杖歩行・生活サポート講習会
 8月5日(水) ちびっこサマースクール
 8月8日(土) サマースクール

 

ロービジョン支援センター~各班の取り組み~
【教育相談部門】
<乳幼児支援班>
 乳幼児支援班では、0歳から就学前までのお子さんと保護者の方、関係機関の方を対象に、子育てや保育、発達に関する相談・支援を行っています。
 「よつば教室」(定期教育相談)では、一人一人の発達段階に応じた遊びの中で、「見る」「確かめる」楽しさや、保有視覚・感覚を十分に活用する体験を大切にしています。個々のニーズや課題に基づいて支援内容や回数を決め、相談・支援にあたります。
 保護者の方に対しては、育児相談や保護者学習会を企画し、お子さんの生活の充実と進路について一緒に考えていきます。幼稚園・保育園等に対しては、お子さんのより良い環境づくりや進路選択について、関係機関と連携しながら支援にあたります。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症予防対策により、夏季休業中のちびっこサマースクールは実施しませんが、相談につきましては個別に対応しますので、いつでも御連絡ください。
<児童生徒支援班>
 県内の小・中学校等に在籍する児童生徒の皆さんや保護者の方、担任の先生を対象として、視覚補助具の使い方や目と手の協応動作、主体的に情報を入手するための方法など、視覚に関する様々な情報提供を行っています。「センター教室」では県央地区を、「サテライト教室」では、大館・鹿角、鷹巣、大仙・横手地区での指導や支援を行います。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症予防対策により、夏季休業中のサマースクールは実施しませんが、保護者や関係者の方から相談につきましては個別に対応しますので、いつでも御連絡ください。
<生活情報支援班>
 視覚に障害のある成人の方やその家族に対する相談・支援を行っています。視覚支援や情報提供を行う「あいサポート教室」では、「音声パソコンなどの情報機器の操作」、「白杖や手引きなどの歩行訓練」、「電子レンジを使った調理」について個別に学ぶことができます。また、受講生や卒業生と本校生徒が交流する機会として、あいサポート教室合同講座を開催しています。今年度は11月にヨガ体験を予定しています。

【地域支援部門】
<研修支援班>
 平成31年度は、視覚支援担当者研修会、白杖歩行・生活サポート講習会、サマースクールの保護者学習会、福祉授業、ボランティア養成講座などを実施しました。
 視覚支援担当者研修会では、地域に在籍する見え方に困難のある子どもたちの指導に関わる教師や支援者を対象に、見え方や学習環境などについて共通理解や情報交換を行いました。
 白杖歩行・生活サポート講習会は、山王ライオンズクラブの方々と協力し、地域の視覚障害の方とそのご家族などを対象に、日常生活の様々な場面におけるスキルアップを目指し、手引きの仕方や白杖による街歩き体験を中心に、安全で簡単に調理できる工夫や生活便利グッズの紹介などの講習会を社会福祉会館を会場に実施しました。
 サマースクールでは、保護者の方を対象に、家庭におけるお子さんとのタブレット端末の活用の仕方をテーマに学習会を行いました。
 福祉授業では、小学4年生を対象に、視覚障害疑似体験、点字体験などを通して、視覚障害について理解啓発を行いました。
 ボランティア講座では、視覚障害者の見え方の違いについての講義や点字等の体験を通して、視覚障害の方々を支援するボランティア養成につなげています。
 今年度は、こうした活動の内容を充実させ関係機関と連携・協力しながら、広く啓発を進め、支援に努めていきたいと考えています。
<広報班>
 ロービジョン支援センター報「クローバー」(本紙)の発行と本校ロービジョン支援センターのホームページ上での情報発信を行っています。今年度は、メディアの活用も考えています。見えにくさにお困りの方やそれを支える方々の参考になる情報を届けていけるよう発信していきますので、どうぞ御活用ください。

 

ミニ情報2:「シネマデイジー」を使って映画を見てみませんか?
 世界中で「STAY HOME」の日々が続いていますが、こんな時はお家で映画はいかがでしょう。その際、全盲の方でも説明付きで映画が楽しめる「シネマデイジー」を知っていますか。以前、紹介した「サピエ図書館」でダウンロードして楽しむことができます。利用には会員登録が必要ですので、詳しくは秋田県点字図書館にお問い合わせください。TVの副音声よりも詳しく解説してくれ、500以上のタイトルがあります。あくまでも副音声ですので、映画のビデオ等の準備をお忘れなく。
 本校職員のS.H.のおすすめは、「ボヘミアン・ラプソディ」です。一度お試しください。

 

御相談のお問い合わせは
 秋田県立視覚支援学校ロービジョン支援センターへ御連絡ください。
 相談支援担当長崎雪子・坂本由起子・渡部麗子・銭谷寿・佐藤友紀子

本文はここまで

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