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図書だより8号(1月16日)

子年、本年もよろしくお願いします! 
 2020年、子年がスタートしました。
 図書委員一同、皆様の充実した読書活動のお手伝いができればと考えています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 年の始めにあたり、本校の事務室にご勤務の、本校を平成22年3月に卒業されたK.K.さんから、「読書にまつわるお話」と「おすすめの本」の紹介をいただきましたので、ご覧ください。

 

私と読書    K.K.
 私は幼いころ読書が好きではありませんでした。 長文を読むのが苦手で、なかなか集中力が続かなかったからです。 そんな私が初めて夢中になった本は、小学部低学年時代に読んだエルマーの冒険(ルース・スタイルス・ガネット著)でした。
 単純なストーリーではありますが、エルマーが様々な知恵を絞り、動物たちと関わりながら冒険していく様子は、当時の私を大変興奮させるものでした。 エルマーの冒険を読んだのをきっかけに少しずつ読書に親しむようになっていき、その後の学生時代は、ハリー・ポッターシリーズ(J・K・ローリング著)や、リングシリーズ(鈴木光司著)等、ファンタジー、ホラー系の作品を好んで読んでいました。
 現在でも長文を読むのはあまり得意ではありません。しかし、読書をすることで、非日常に浸ることができ、とてもリラックスした気分になることができます。また、時には本の中から多くの知識を吸収することもでき、私にとって読書は大切な習慣となっています。
 もし皆さんの中に読書が好きではない方がいましたら、自分が好きなアニメや映画等を思い浮かべてみてください。 そして、それらの作品に近いジャンルの小説から読み始めてみることをおすすめします。

【おすすめの本】「珈琲の世界史」旦部 幸博 著(講談社)
 私たちにとってコーヒーはとても身近な飲料です。コーヒーを飲みながらこの本を読み、長い歴史とコーヒーの関係に思いを巡らせていくと、いつものコーヒーがより美味しく感じられるかもしれませんよ?

 

「本の読み聞かせ」見つけた!
(1)小学部4年 Y .S .さん 手作り絵本の読み聞かせ
 Sさんは、12月25日(水)、2学期最後の小中学部学部集会の中で、「れいぞうこの中のしかくみつけた」(Y.S.作 ・ 線)という手作り絵本の読み聞かせをしてくれました。
 れいぞうこの中にある様々な四角、それはいったい何でしょう? ページをめくると、その絵が現れます。「あ、これもあったね」「これ、大好き!」など、聞いている児童生徒の皆さんは、内容に引き込まれ、楽しんでいる様子がみられました。  
(2)中学部2年「走れメロス」の朗読
 同じく12月25日、中2の教室でS.M.さんと、 M.H.さんが、国語の授業で勉強した太宰治の「走れメロス」の朗読をしてくれました。 
 「走れメロス」は、処刑されるのを承知の上で、友との約束を果たすために走り続けるメロスの物語です。むずかしい言葉も多く、朗読にはかなりの練習が必要です。二人で交替しながら、40分もかかって朗読してくれました。聞いた児童や職員からは、「感情がこもっていて場面を想像しながら聞くことができた」という声が聞かれました。
 本は自分で読むのも楽しいけれど、人に読んでもらうのは、また別の楽しさがあります。「読み聞かせの会」が、たびたび行われるとよいなぁと思います。

 

【寄贈本の紹介】
 点訳・音声訳集団「一歩の会」より点訳絵本を3冊いただきました! 
 「一歩の会」は、東京練馬区を拠点に、全国の視覚障がい者に、録音図書・点訳図書の無料貸出、寄贈を行っています。どうぞ、手に取ってごらんください!

 「宮澤賢治どうわえほん 注文の多い料理店」宮澤賢治 作(講談社)
 「オレンジいろのペンギン」葉 祥明 作(佼成出版社)
 「キリンさん」まど・みちお 詩(小峰書店)

 

秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行
 

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