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図書だより4号(9月20日)

秋の夜長に読書はいかがですか?                            
 2学期がスタートして3週間余り。朝夕の涼しさや、吹く風のさわやかさに秋を感じる頃となりました。日没も6・7月に比べると1時間半も早くなり、夜ゆっくりした時間がもてるようになりました。
 さて、こんなさわやかな秋の夜長に何をしようか? 何かしないともったいないような? そんな気持ちがしてきます。そこで、秋の夜長に読書はいかがでしょうか・・・。 そんな気分になった方は、図書室をのぞいてみてください!
 今月は、「まど みちお」の詩をふたつ紹介します。
 

   「つけものの おもし」 まど みちお
 

 つけものの おもしは
 あれは なに してるんだ
 
 あそんでるようで
 はたらいてるようで

 

 おこってるようで
 わらってるようで

 

 すわってるようで
 ねころんでるようで

 

 ねぼけてるようで
 りきんでるようで

 

 こっちむきのようで
 あっちむきのようで

 

 おじいのようで
 おばあのようで

 

 つけものの おもしは
 あれは なんだ

  ※まどみちお詩集「てんぷらぴりぴり」より
 

   「うたを うたうとき」 まど みちお
 

 うたを うたう とき
 わたしは からだを ぬぎます
 
 からだを ぬいで
 こころ ひとつに なります
 

 こころ ひとつに なって
 かるがる とんでいくのです

 

 うたが いきたい ところへ
 うたよりも はやく

 

 そして
 あとから たどりつく うたを
 やさしく むかえてあげるのです
  ※まどみちお少年詩集 「まめつぶうた」より

 

 「まどみちお」詩人。1909年~2014年。104歳で死去。童謡「ぞうさん」「一年生になったら」などの作詩多数。作家の「ねじめ正一」は、自著の中で、「まどみちおは、ごろんと世界にただ存在するもの。それがどんなものでも(中略)あるがままに引き受け」詩に表現している。「ほんとうにすごい詩」を書く人だ、と述べています。
 
図書委員によるおすすめの本コーナー
 今月は、小学部5年のS.R.さんです!
 ユニバーサルデザイン絵本・5「なないろの クラ」Macこば(小林映子)作 
 わたしが紹介する本は、「なないろのクラ」という本です。
 この物語は、一匹のクラゲが勇気を出して地上に出るという物語です。わたしは、この本を読んで、「勇気を出せば、いろいろな発見ができるんだなぁ」と思いました。よければ、みなさんも図書室へ行って、読んでみてください。
(※この本は、点字と活字の両方で書かれています。)

 

最近図書室に入った寄贈本の紹介(カッコ内は寄贈してくださった方)
 点字「ライオンくんをごしょうたい」角野栄子 作(以下2点は、点訳の会UZUより)
   「わたしのなまえは やまだまや」杉本深由紀 作
 点字「ヒットソング30 ~2019年版」(藤枝光文庫より)
 活字「神武東征 倭の国から日本へ5」阿上万寿子 著(山口県盲人福祉協会より)
 絵本「アラジンとまほうのランプ」平田昭吾 文(以下2点は、赤十字からの図書券で購入)
 活字 ディズニーアニメ小説版 実写版「アラジン」 エリザベス・ルドニック 作
 活字「目の見えないアスリートの身体論~なぜ視覚なしでプレイできるのか」伊藤亜紗 著

 

もうひとつの寄贈本の紹介
 「ママはいつでも応援団長!     
  ~天使のような子ども達へ。そして同じ悩みを抱えるママ あなたへ~」
          のざわ みゆき 作・絵、タニカワ みお 絵
 「本書について」野澤みゆきさんは、全盲のお子さんを迷い苦しみながら子育てされました。当時を振り返り、今だから伝えられること、同じようなママに笑顔になってほしい!と、ママたちに寄り添えるような本を出版することを決意。タニカワみおさんのクラウドファンディングと出会い、この本を出版されました。

 ◆読んでみたい方は、どうぞお知らせください!

 

秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行

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