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図書だより9号(2月21日)

           図書だより No.9  平成31年2月21日 
秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行


卒業・修了生の皆さん、おめでとうございます!


県内各地の小正月行事も終わり、春の訪れが待ち遠しい頃となりました。早いもので、卒業式まで残り2週間を切りました!
卒業・修了生の皆さん、いろいろお世話になりありがとうございました。皆さんがそれぞれの道に進まれ、お元気でご活躍されますよう願っています。

 少し早いですが、ご卒業・修了おめでとうございます!

さて、今月は、詩人、工藤 直子(くどう なおこ)さんの詩をひとつ紹介します。


  うちゅう・いるか
いるか ゆうた

うちゅうがうまれて なんびゃくおくねん
ちきゅうがうまれて なんじゅうおくねん
ながいながい じかんのなかで
ちきゅうに いのちが あふれてる

そんな でっかい うちゅうでおよぐ
ぽっちり ちいさい ぼくだけど
ぴかっと ひかる いのちをだいて
いま ここ ぼくはいきている!

「うちゅうの ちゅうしんてん」になって
きらりと とぶ


(※ 光村図書 中学一年国語教科書より)

【工藤直子について】1935年(昭和10年)、台湾生まれ。日本の詩人・児童文学作家。主な著書、詩集「てつがくのライオン」、童話「ともだちは海のにおい」、随筆(ずいひつ)「まるごと好きです」など。平易(へいい)な言葉を用いた子ども向けの詩を多く作り、「おれはかまきり」(『のはらうた』所収)など、国語教科書にのっている作品も多い。
 

図書委員による「おすすめの本コーナー」


今年度最後は、専保1年 S・M(図書委員長)さんです!

「トロッコ」   芥川(あくたがわ) 龍之
(りゅうのすけ) 著                            
 

 私のおすすめの一冊は、芥川龍之介の「トロッコ」です。
最初にこの本を知ったのは、ライトノベル小説からです。その中に、はじめの一文が紹介されていて、それがきっかけで気になり、読んでみました。
本の内容は、主人公が、少年期に鉄道の建設現場のトロッコ作業員に憧(あこが)れてトロッコを押して遠くまで行ってしまい、帰り道がわからなくなり、泣きながら家に帰った少年期を思い出すという話です。
アメリカのスタンドバイミーみたいな話だなと思いました。
もし良ければ、読んでみてください。

【芥川龍之介について】1892年(明治25年)~1927年(昭和2年)。東京生まれ、日本の小説家。作品の多くは、短編小説である。「芋粥(いもがゆ)」「地獄(じごく)変(へん)」など、「今昔(こんじゃく)物語」や「宇治(うじ)拾遺(しゅうい)物語」の古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛(くも)の糸」「杜子(とし)春(しゅん)」は、児童向けの作品で、図書室に拡大本もあります。どうぞご利用ください!



図書ボランティアさんによる「おすすめの本コーナー(1)」

◇根本さんより おすすめ!
「神去(かむさり)なあなあ日常」「神去(かむさり)なあなあ夜話(やわ)」

三浦 しをん 著(徳間書店) 
高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた主人公が、厳(きび)しい林業の現場で、様々な人々と出会い、成長していく物語です。仕事の厳しさに負けず、それを少しずつクリアして、生きがいを感じていく主人公の姿に頼(たの)もしさを感じます。続きものの「神去なあなあ夜話」もとても楽しいです。

【注】「なあなあ」とは、神去(かむさり)村の人々の口癖(くちぐせ)で、「ゆっくり行こう」という意味のようです。

 

 

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