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図書だより8号(1月17日)

          図書だより No.8  平成31年1月17日 
            秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行


    「 亥年(いどし)」、本年もよろしくお願いします!
 2019年、亥(い)年(どし)がスタートしました。今年も、図書委員一同、皆様の知的好奇心(?)を刺激していけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 年(とし)の初めにあたり、校長先生に、新年の俳句と短歌を紹介していただきました!
 初春の祈り     校長  鈴木 修一
1 初日記(はつにっき) めくれば風と波(なみ)起こる
  昭和の終わり、俳句を始めた頃の作品で、鹿角市大湯温泉の俳句会でほめられて、その気になった記憶があります。まっさらの日記を本のようにぱらぱらめくると、マス目が波打ち、かすかな風が起こります。「波風を立てないように」と「家内安全」を祈るべき新年に、それを逆手(さかて)に取って書いた俳句で、恐れを知らぬ若さが光ります(冷や汗…)。

2 初富士(はつふじ)へ われ今ここに在(あ)りと謝す
  年齢を2倍にした頃の作。江ノ島越しに見た日本人の心の山。「思えば遠くへきたもんだ」の思いを胸に、深く息をして富士山の尊い姿を望んだことでした。

3 犬の尾の 巻き目きりり と初山河(はつさんが)
  のど鳴らし 至福(しふく)の猫よ 去年(こぞ)今年(ことし)
  秋田犬ブームで犬好きの私も盛り上がっていたところ、我が家の軒(のき)先へ子ネコが届けられ、掌(てのひら)を返すように猫好きに。きりりと過ごすはずだった一年が、子ネコと出会ったことで方針変更。まったりする幸せを味わった後半戦でした。

4 新(あらた)しき 年の初めの初春の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)
 『万葉集』を締めくくる編者 大伴家持(おおとものやかもち)の歌。
「このめでたい日に降りしきる雪のようにますます重なれ佳(よ)いことが」強い願いの陰には、家持自身の不遇(ふぐう)が潜(ひそ)んでいるとも言われ、願い、祈ることで苦難を乗り越えてきた日本人の心の姿を、この和歌に見て取ることができます。我々も、強く願うところから生まれる力を信じ、さあ一年のスタートです。

 

    国語合同授業で第2回ビブリオバトル!   
 国語科では、12月12日の合同授業で、「第2回ビブリオバトル」を行いました。今回は、高等部普通科1、3年生のほかに、中学部2年生も参加してくれました。
 発表では、「作品を読み込んで、独自の世界まで深める。気持ちを込めて声のトーンを変えて話す。物語がイメージできるよう音楽をかけながら話す。おすすめポイントをわかりやすく発表する」など、それぞれ様々な工夫がみられました。
 今回のチャンプ本は、T。Mさんが紹介してくれた「不思議の国のアリス」(CD版)でした。紹介されたものは、図書室にありますので、ぜひご覧ください!

ビブリオバトルで紹介された本・CD(★はチャンプ本)
○「枕(まくら)草子(のそうし)」 清少納言(せいしょうなごん)    
○「ふたり」 福田(ふくだ) 隆浩(たかひろ)
★「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル(CD版)
○「ぼくたちはいつまでも」  関谷(せきや) ただし

 

    「本の福袋」って?     
★新年、新聞を開いて、すてきなコラムを発見!一部を紹介します。
 「・・・最近は図書館で、福袋を用意するところが増えているようだ。表紙が見えないように包装し、未知の本との出会いを誘う。始めて10年目となるのが兵庫県宝塚市の西図書館だ。子どもたちに向けて約130の包みを作り、新年最初の開館日に並べる。(中略)本の福袋を発案した司書の野村京子さんは言う。子どものうちに、いろんな世界を見てほしいのだと。
 考えてみれば、子どもにとって本との出会いは、いつも福袋のようなものだ。たまたま家にあった本、学級文庫にあった本、友だちが貸してくれた本。何が出てくるか、どんな豊かさを与えてくれるのか、開いてみるまで分からない。
 偶然の出会いの面白さは、大人の読書も同じだろう。その場所は近所の図書館かもしれないし、旅先の書店かもしれない。今年はどんな本にめぐりあえるだろう。」
★本校図書室がすてきな本との出会いを生む、「福袋のような存在」であったらうれしいなと思います。
 

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