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図書だより9号(2月22日)

          図書だより No.9

          平成30年2月22日 秋田県立視覚支援学校 図書委員会発行

 

 卒業生のみなさん、ありがとうございました! お元気で! 

 県内各地の小正月行事も終わり、長い冬も終わりを告げようとしています。とうとう卒業式まであと2週間となりました!
卒業生の皆さん、いろいろお世話になりありがとうございました。皆さんがそれぞれの道に進まれ、お元気でご活躍されますよう、願っています。少し早いですが、ご卒業おめでとうございます!
 

 国語合同授業でビブリオバトル!

  国語科では、中学部3年と高等部2・3年の合同授業で、ビブリオバトルを2回(9月と1月に)行いました。「ビブリオバトル」とは、前にも図書だよりでお知らせしましたが、「バトラーと呼ばれる発表者が、それぞれおすすめの本の魅力を5分間で紹介し合い、参加者全員で『一番読みたくなった本』(チャンプ本)を投票で決める書評ゲーム」です。
中高の合同授業の生徒、5人がバトラーとなり、投票は、職員4人も加わって行われました。
(注:バトラーは自分に投票することができません。)
1回目。本の面白さを伝えるために、本の内容を実際に図形で表す、あらすじを伝える、問いかけをする、おすすめポイントを上げるなど、それぞれ工夫する姿がみられました。そんな中、1回目のチャンプ本に選ばれたのは、T・Nさんの「からだのクイズじてん」でした。
2回目。作者の紹介を詳しくする、本の内容がイメージできるよう音声を流す、小説と映画のどちらを先に見るか(読むか)を語る、物語の不思議な場面を朗読する、アイドルについて持論を述べるなど、さらに様々な工夫がみられました。この回は、担任の先生方にも投票に加わってもらいました。チャンプ本は、O・Mさんの「ふたりのイーダ」でした。             
生徒の皆さんの発表は、2回ともそれぞれわかりやすく工夫されていて、チャンプ本との差はわずかでした。ビブリオバトルを通して、「自分の知らない本を知ることができた。」「人の発表を聞いて楽しかった。」「いろいろな工夫があって感心した」などの声が聞かれ、よい刺激を得られたようです。読書の広がりにつながってほしいものです。
◆3ページ目にビブリオバトルのプログラムを載せましたので、ご覧ください!


       図書委員によるおすすめの本コーナー        

 今月は、高等部普通科2年 T・Mさんです!
(★ビブリオバトルで紹介した本です!)
 

 「生きてます、15歳。」  ~500gで生まれた全盲の女の子~ 井上美由紀 著                            
赤ちゃんは、生まれるとすぐに、元気なうぶ声をあげます。ところが、このお話の主人公の井上美由紀さんは、泣き声もたてられない、体重わずか500gの赤ちゃんでした。普通の赤ちゃんの6分の1ほどの重さで、超未熟児とよばれる子どもでした。そして、美由紀さんは、目が見えませんでした。
しかし、なんと、美由紀さんは、自転車に乗れるようになったのです。何度も何度も転んで、血だらけになって練習しました。一緒にいた母は、決して手伝ってくれませんでした。でも、1人で乗れるようになったのです。
私は、まったく目が見えないのに、自力ですいすい乗れるようになったのが、すごいと思いました。さらに驚いたことには、美由紀さんは、第68回全国盲学校弁論大会で優勝したのです。
この本の面白いところは、美由紀さんと母親のバトルです。高校生になった美由紀さん、社会人になった美由紀さんの続編も出ています。
ぜひ皆さんも読んでみてください。

【注】井上美由紀さん、1984年福岡県生まれ。※図書室に、この本の活字版とCD版があります。続編の「元気です、17歳」「あれから12年、私は今」の活字本もあります。
 ◆2回のビブリオバトルで、おすすめ本として紹介された本です。
 
 

    第1回「ビブリオバトル」プログラム  9月26日(火)
   本のタイトル  著者等

1 ぼくたちのリアル 戸森 しるこ

2 走れメロス 太宰 治

3 円周率の謎を追う 鳴海 風

4 からだのクイズじてん 柏木 まさのぶ

5  おらほがもし100人の村だ  とへば(秋田県版) 島澤 諭

 

    第2回「ビブリオバトル」プログラム  1月23日(火)
  本のタイトル 著者等

1 星の王子さま サン=テグジュペリ

2 生きてます、15歳。 井上 美由紀

3 君の名は。 新海 誠

4 二人のイーダ 松谷 みよ子

5 アイドルと秘密のデート 斉藤 栄美

 

本文はここまで

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