【聴覚障害についての基礎知識】

Q3 難聴の程度について教えてください。


世界保健機関(WHO)では、障害の程度を平均聴力レベル(※1)の値に応じて、軽度(26〜40dB)、中等度(41〜55dB)、準重度(56〜70dB)、重度(71〜90dB)、最重度(91dB以上)に区分しています。また、身体障害者福祉法によると、両耳の聴力レベル100dB以上の場合は「両耳全ろう」とされています。人の声で比較してみると、軽度の障害の人は小さな声が聞きづらくなり、中等度の人は普通の会話も聞きにくくなります。重度の人は大きな声でも、最重度の人は耳元の大声でも聞きづらくなります。また、感音性難聴の場合、少し大きい音になると「うるさい」と感じることが、健聴の人よりもおこりがちです。例えば60dBの聴力レベルの人が、それより30dB大きい90dBの音がうるさいということがよくあります(健聴の人は、0dBから90dBくらいの音まで普通に聞くことができます。)つまり音の許容範囲が狭くなるということです。

(※1)平均聴力レベルは a+2b+c で表されます。(a:500Hzの値 b:1000Hzの値 c:2000Hzの値)
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